トラウマへの精神分析的心理療法の方法
2024/07/08
こんにちは、森本千恵です。毎日暑い日が続きますが、お元気にお過ごしでしょうか?
さて、今日はトラウマの治療についてざっくりとご説明いたします。ご存じのようにトラウマとは、大きな心理的危機を経験した後に起こる、フラッシュバックや不安神経症、うつ状態など多岐の症状が起こり不安定になるものですが、単発的な、あるいは大人になってから体験したトラウマはそれほど回復が難しいわけではありません。
ボトムアップという言葉をご存じでしょうか?文字通り下の方、身体からやってくる不安をなだめるための方法があります。EMDRやブレインスポッティング、タッピング、呼吸法など体に働きかけるアプローチが良く効果があります。
それに反して、トラウマ体験が子どもの頃から複数回繰り返された場合、しかも守ってくれるはずの養育者からの虐待やネグレクトなどをくりかえされた場合はそれだけではなかなか回復が難しくなっていきます。それは、子どもが親を頼って生きる存在であるために、全否定して生きることが難しいからです。そして大人になってもこのような気持が心の一部分に残っていると、親に対する怒りや恐怖と同時に、自分は親から愛されなかった存在だという自尊心の欠如が続きます。
付け加えておきたいのは、いつもからかう、人前で子どもが恥ずかしいと思うことを冗談でも言うというようなことも、積み重なってトラウマになり得ます。つまり恥もトラウマのひとつです。
このような込み入ったトラウマに対しては、単なるボトムアップのみでは十分でなく、これまでに培った、自分を傷つけるような自分自身=親の養育態度から取り入れられた自己 との関係性の見直しが必要になってきます。
これはトップダウンを代表する認知行動療法というよりも、ボトム、つまり身体とつながりながら自身の生きてきた道や今の自分を受け入れていくというようなセラピーで、精神分析的心理療法はその代表的なものです。
熟練したセラピストの元での精神分析的心理療法は、トラウマ患者にも決して危険なものではありません。
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